日々読書メモ

大学で受けた授業をきっかけに太宰治を好きになりました。最近はもっぱら太宰です。自分が読んだ本の紹介(ネタバレ有)、感想、考察等書いてます。もちろん太宰以外でも書きますよ(^^)京都が好きなのでそれについても書いてます。

「東京百景」を読んでみた

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今日は又吉直樹さんの「東京百景」を読み終えたので感想書きたいと思います!

 

 私実は「東京百景」が初めての又吉さんの本なんですよね。まだ「火花」読めてないんです…。

 

だからどんな文章書く人かわからなかったんですけどめっちゃ面白かったです!

 

 短編集みたいな感じになってて読みやすかったし笑える話もあれば泣ける話もある、というこの1冊で色々な感情を動かされました。

 

 特に良かった話が「九十八 品川ステラボールです。

 又吉さんのコンビ後輩芸人にコンビ名をつけて欲しいと頼まれた話。

 

 前半ではコンビ名1つつけるのにめっちゃ悩んでる様子が書かれてました。

 そこは笑える話で、又吉さんがめっちゃ悩んで考えて「これや!」って思ったのを言ったら即答「いやです」って答えられるという…。「断られる可能性もあんねや…」って呆然となってる感じが笑えました。

 そして二つ目に出した「寿ファンファーレ」。これはとても気に入ってもらえたみたいです。

 「寿ファンファーレ」として舞台で活躍した2人ですが、1人が結婚するということで解散になってしまいます。

 その時又吉さんが是非最後に一緒にライブをしたいと言って「寿ファンファーレ」のラストライブが行われました。

 又吉さんがどれだけこのコンビを大事にしていたか、心の内が優しく、激しく書かれ、少し泣きそうになりました。

 結婚した方は双子の赤ちゃんが産まれたらしく、二人の名前には「寿」「奏」という言葉が入っていたそうです。

 

私の説明ではこの話の豊かさは表現しきれないのでこれは是非ちゃんと読んで欲しいです。

 

あと、印象に残った箇所として、又吉さんが「寿ファンファーレ」と一緒にライブをやると決めたとき、

 

太宰なら「電車で席を譲るよりも厚かましい行為だ」と僕を叱るだろう。

 

って書いてたんですね。

 

 又吉さんは太宰治が大好きなことで有名ですが、この一文は、又吉さんが太宰をどういう捉え方をしているのかがわかるところだと思います。

 

 私もそうなんですがきっと又吉さんも太宰のことを楽しい人と思ってるんじゃないのかな~って思います。

 

 以前にも書いたと思うんですが太宰の作品をちゃんと読むまでは「太宰ってなんか暗~い」みたいなイメージだったんですが、色んな作品を読んでみると結構愉快な人で暗かったり卑屈になったりテンション上がり過ぎて後でめっちゃ恥ずかしかったって後悔したり外見気にしまくったりテヘペロ☆みたいなテンションなったり…。

 

 色んな面を見せてくれるのでもう死んでいて素晴らしい文豪として知られているのにとても身近に感じることができます。

 

…なんか話逸れちゃいましたが、とにかく!この「東京百景」は笑ってちょっぴり泣けて、本当に面白い作品なんで「なんか暇やし読むもんないかな~」って人は是非読んでみてください!