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日々読書メモ

大学で受けた授業をきっかけに太宰治を好きになりました。最近はもっぱら太宰です。自分が読んだ本の紹介(ネタバレ有)、感想、考察等書いてます。もちろん太宰以外でも書きますよ(^^)京都が好きなのでそれについても書いてます。

「狂言の神」を読んでみた

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私が太宰治の作品で一番初めに読んだのが狂言の神」でした。

 

太宰ってそれまでめっちゃ暗~いってイメージがあったんですけどこれ読んでイメージがだいぶ変わりましたね。ツッコミどころ満載過ぎて。めっちゃおもろかったです。

 

おもしろいと思う理由の一つに「主体がコロコロ変わる」ってところが挙げられます。

簡単に言うと誰の目線で話を進めているのかということです。

 

冒頭一段落目は「笠井一」という男の履歴書から始まります。

二、三段落目でかつて笠井一と友人であった「語り手」の視点で笠井一という男について、また、その男はもうこの世にいないことについて語られます。

 

そしていきなり、笠井一が死ぬまでの一日を「笠井一」の視点で描かれます。

 

ほんとにびっくりするくらいいきなりです。

「え?このタイミング?」って思いました。

 

しかしこんなのまだまだ序の口。

 

「笠井こんな感じで過ごしてたんや~」って読んでたらまさかの展開。

 

唐突に、

 

「これ実は俺のことやってん」

 

って作中で書き手本人が言い出すという…。しかも理由が「恥ずかしかったから…。こうでもせんと話せんかってん…。」(え~…)

ちょっとかわいいなって思ったじゃねえかよ。

 

でもじゃあ「笠井一」が今書いてる書き手なんやったら死んでへんやん!ってなりますよね。

 

そこも面白いとこなんです。

 

ここからがさらに面白く、最後は「えぇ~www」ってなってなんかほっこりします。最後のほっこり感がめっちゃ好きなんでこれは読んで味わってほしいですね~。

 

最近『文豪ストレイドックス』っていうアニメが流行ってるらしくて、その中の太宰治の必殺技が「人間失格」らしいんですが、是非狂言の神!」っていう技もいれていただきたい。その技食らったら戦意喪失的な。

 

まぁまた「人間失格」のことについても色々書きたいことあるんでまた別の日に書こうと思います。あれもめっちゃ笑えるしな。ツッコミどころ満載で。